「クラシックカメラって・・・」 決まりがあるんですか?と よく尋ねられる、
自分を中心とした見方で恐縮ですが、昔はクラシックなどというハイカラな呼び方ではなく 中古カメラとかセコハンカメラと呼ばれていたのです、高度経済成長期で市場も活気があり、わが写真業界も右肩上がりの成長時期、毎年のように新製品が登場した時代。 新品優先市場で、買い替えなどの下取り機材が
前述のように呼ばれていました。
クラシックカメラ と いつの頃からか、誰が言い始めたのかは知りませんが、自分としては何となく面映ゆい気持ちになるのです、 だって CLASSIC って Class:クラス(組)の最上級をさす意味になると思うので、本来はクラス(組)の中で選ばれし優等生につける枕詞なのでしょう。
その枕詞を大量生産された機械に使うのは畏れ多いように感じるのは中古・セコハンの呼称で育ってきたからかもしれない。 中古・・いいえ
古いフィルムカメラがクラシックカメラと呼ばれるようになり、一つのジャンルが出来上がったいま、クラシックって響きは・・・心のヒダに刻まれたセピアトーンの懐かしい思い出のように自分には思えるのです。
人の記憶や憧れっておぼろげです、何か形にして覚えていれば無くならない・・万が一紛失しても同じものを、壊れたら修復すればいい、貴兄の趣味とは異なった一過性のブームに流されるのも楽しいとは思いますが、他人(ひと)は他人(ひと)です。
自分だけの楽しみと思い出 を大切に・・・人それぞれに寄り添っていた機械が その方のクラシックカメラなのだと自分は思っているのです。